機能の解説
(1)山岳展望解析機能
山頂で広がる大展望は山の大きな楽しみの一つです。見えている山の名前がわかると、さらに楽しみは倍加します。カシミールを利用すると、山頂から見える山の名前がすぐにわかり、また山が見える場所もすぐにわかります。カシミールでは地球の丸みの影響と気差（大気の屈折率の違いにより遠方の景色が浮き上がる）の影響を考慮したシミュレートが可能です。
また、可視マップを作成したり表示できます。さらに鳥瞰図に可視マップを表示できます。
「山岳展望機能」でこれらの機能を解説しています。
これらの機能を使うには広範囲の詳細な数値データが必要です。最初から付属している地図でも機能は使用できますが、200kmや300kmといった遠方に見える山の名前を知ることはできません。(2)風景CG作成機能
リアルな風景CGを作成できるカシバードを搭載しているのがもう一つの大きな特徴です。
地形データを読み込んで、あらかじめセットされているシーンを選択するだけで、リアルな風景が再現できます。マッピングなどの特殊な技法を使用しなくても、美しい景観シミュレートが可能です。
もちろん、マッピングなどの3DCGの機能も充実しています。
「風景CGを作る」でこれらの機能を解説しています。(3)リアルタイム３Ｄ機能
リアルタイムに３Ｄ世界を移動することができる機能です。(4)ムービー作成機能
この機能は、カシバードのプレビュー画面として組み込まれています。カシバードを起動したときに表示される画面です。
広大な範囲を、テクスチャ付きでリアルタイムに表示できます。プレビューだけでもかなり楽しめるようになりました。「プレビュー(Direct3D)の設定」でこれらの機能を解説しています。
この機能は DirectX5 以降（高機能プレビューではDirectX9c以降が必要）がシステムにインストールされている必要があります。DirectX5は、Windows98 なら標準で装備されています。なお、WinodowsNT の場合は、Windows2000以降でサポートされています。
風景は、静止画ばかりでなくムービーとしても作成できます。(5)GPSサポート機能
いわば、ビデオカメラで撮影したように、雲が流れ、風景が移り変わるようなムービーを作ることができます。
ムービーメーカは、キーフレームに対応し、ほとんどの撮影パラメータと、風景パラメータをアニメーションできます。また、レイヤー機能も搭載していますので、複雑なムービーも簡単に作成できます。
「ムービーを作る」でこれらの機能を解説しています。
GPS機器と接続して、現在位置の表示や３Ｄ表示、トラックデータの記録などを行える、ナビゲーション機能を搭載しています。また、GPSで取得したトラックデータや、ウェイポイントを地図上に表示して、さまざまな機能を使用できます。DATUM変換も対応しています。(6)ハイパーマップ機能
また、GARMIN社のGPS受信機、カシオのGPS腕時計 Satellite Navi あるいは EMPEX社のGPS map21、ポケナビミニ、ポケナビマウントミニであれば、各種データのアップロード、ダウンロードが直接可能です。また、GPXやKML形式での入出力に対応したGPS機器であれば、カシミールとデータをやりとりすることが可能です。「GARMINとの接続」「MAGELLANとの接続」「CASIO Satellite Naviとの接続」「EMPEX map21との接続」で解説しています。
また、PCXフォーマットのTRK,RTE,WPTファイルやPOTファイル、SUUNTO社のSDFファイル、Waypoint+のTXTファイル、GPS標準のGPXファイル、GoogleのKMLファイルを直接読み書きできます。
「GPSナビゲーション」「GPSデータについて」でこれらの機能を解説しています。
地図上に文書や画像、インターネットのURLまで、さまざまなオブジェクトをアイコンとしてリンクし張り付けることができます。インストール時に表示されたメニューはこの機能を使用して作成しています。(7)プラグイン機能
「ハイパーマップ機能」でこれらの機能を解説しています。
プラグイン機能によって、必要な機能だけを後から追加することができます。現在公開しているプラグインは、カシミールのＨＰより入手可能です。(8)オンラインサービス機能
オンラインサービス機能によって、インターネット上から、地図、データ、コンテンツなどの配信を受けて、カシミール上で利用することができます。(9)その他の機能
現在利用可能なサービスには、「山旅倶楽部」オンライン地図サービスがあります。
そのほかにも多彩な機能を装備しています。